哲学的日常報告

哲学的日常報告#36
慰留品

一つだけ

– 心宿 –

 

残して行った

理由がある

 

忘れないため

ではなく

思い出すため

 

一つだけ

残した

 

大きくて

小さい

 

会いたいか

会いたくないか

その二択を

選んで良いなら

 

会いたい

を選ぶだろう

 

でも人生は

二択ではない

 

無数にある

選択肢から

選べるのは

一つだけ

 

1日だけ未来へ

タイムスリップ

 

出来たら

どんなに

簡単だろう

 

愛しているから

離れようとする

そんな日もある

 

それを教えてくれた

 

“未来”を恐れて

“今”から逃げた

 

無数に用意した選択肢

 

選んだ”今”は

少し悲しい

 

選んだ”未来”は

どうなるだろう

 

選ぶことはできる

一つだけなら

 

俺はもう選びたくない

君が決めてとせがんだ

 

もう少し進んで

時間をかけて

確認したい

 

少し歪んだ

俺の人生観

 

真っ直ぐすぎる

君の人生観

 

俺はもう少し

甘えて生きたかった

それだけなのかもしれない

 

 

今日の話はこれでおしまい

地面からは、見上げれば何もかも絶景

身長の分だけ、絶景を逃すこと知った

次へ 投稿

前へ 投稿

scroll to top

© 2020 philosophic-log | All Rights Reserved.