哲学的日常報告

哲学的日常報告#40
知ったんだ

気づけないこと

– 知らないこと –

 

18歳〜23歳の間に

この世界が存在すること

それに気づいた

 

孤独だった

独りだと思っていた

 

表現という

曖昧な言葉

その意味を知った

何年か前の自分

 

どうしようもなく

溢れてくる意識

それは誰も

認めてくれない

そう思っていた

 

世界が絶望に

包まれていた

 

音楽との出会い

ダンスとの出会い

労働との出会い

 

その三つが

俺の世界を変えた

 

称賛は得られない

そのことは知っていた

 

称賛を得る方法

それだけがわからなかった

 

称賛を得たい訳

それすら考えなかった

孤独な世界

 

出会いが人を変える

それは真実だった

 

音を盗れ

喝采を浴びろ

 

それは間違いだった

 

音を愛することで

自然に喝采が生まれる

 

それが真実だった

 

命令されるのが

大嫌いだった

 

他人の世界を

憎んでいた

孤独ゆえに

 

グルーヴという

簡単な単語

 

その深さは

まるで夜のように

 

目を凝らして

息を呑んでも

知ることはできない

 

音楽を作るのは

生物ではあるが、

音楽に支配される

それもまた、

生物であった。

 

耳で聞くのか

身体で感じるのか

不明なことは多い

 

それでも俺は

あの日の動きに

全てを支配された

 

自由に踊ること

それは難しいこと

 

自由に踊ること

それは楽しいこと

 

この異常なまでの

両極端な現実に

全てを知った。

 

極めること

生きること

その両立は

とても難しい

 

こなすこと

生きること

その両立が

社会を作る

 

極めること

熱を込めること

その両立が

世界を支えている

 

今日はもう

手に力が入らない

そこまでしても

明日は石を削る

 

そんな風に

刃物が生まれた

 

「偶然の産物」

だったのかもしれない

初めの刃物

割れた石

 

それを作り出すため

極め続けた意思

 

今もまだ

ヒトの中にある

極めることを

渇望する意思

 

この反比例な社会で

比例的に増えるモノ

 

なぜ増えるのか

明日の俺も

考えているだろう

 

今日の話はこれでおしまい

忙しない社会を生きる者として

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